沖縄で訪れたカジュアルなグルメスポットを5軒ご紹介。すべて1,000円以下のリーズナブルなメニューなので、気軽に楽しめます。
沖縄そば「楚辺」
2009年に那覇にオープンした沖縄そばと海鮮料理のお店「楚辺」。空港から那覇市内に向かう行程で立ち寄りやすい場所に位置しているので、沖縄到着後にレンタカーを借りて直行しました。
お店の前には人だかりができて賑わっていました。入り口のボードに名前を書き、呼ばれるまでしばらく待ちます。座敷80席、テーブル10席の大きなお店なので、見た目よりも回転が速そうです。この日は20分ほどで入ることができました。
一番奥のフロアに案内されました。畳とシャンデリアがミックスされ、独特の個性的な雰囲気を醸し出しています。実はこのシャンデリア、オーナーが過去に勤めていた洋食店で使っていたものだそう。
こちらは一日30食限定の「楚辺のまかないそば」。三枚肉と軟骨ソーキのどちらも楽しめる一番人気のメニューです。名前の通り、従業員の毎日の賄いから誕生したそうです。
とろとろの柔らかい軟骨ソーキは口に入れた瞬間にほどけます。細くて縮れが殆どないストレートの麺はツルツルと食べやすく、出汁は最後まで飲み干してしまうほど繊細で上品。印象に残る味わいです。
他にも、沖縄そば、軟骨ソーキそば、本ソーキそば、三枚肉そば、てびちそば、県産アーサとゆし豆腐そばのラインナップが揃っていました。
また、「じゅーしぃ」とは沖縄風の炊き込みご飯を指します。楚辺流じゅーしぃの具は、三枚肉、かまぼこ、にんじん、昆布。細かく刻まれた具材は主張が強すぎず、あっさりとした出汁の旨味が効いています。
素材の味を生かしたやさしい味が楽しめる楚辺のメニュー。沖縄に到着したら、まずはこちらで琉球の味を楽しんではいかがですか。
沖縄そば「なかむらそば」
1998年にオープンした「なかむらそば」。58号線沿いにあり、恩納村エリアのホテルからアクセスしやすい沖縄そばのお店です。
今回はお店の裏にある屋外の席に案内されました。真夏以外の季節であれば、心地よい風を感じながら食事を味わえる特等席です。
特製のタレで2時間以上煮込んだスペアリブが特徴の「ソーキそば」。鰹節と豚肉で出汁をとっているので豚骨の要素も入っていますが、スープはかなりシンプルに感じました。少しちぢれのある麺は防腐剤を使っておらず、手もみをしてから半日以上寝かせた上で使用しているそうです。ソーキはトロトロ系ではなく、ほろほろと崩れるあっさり系で、小さなお子様でも食べやすそうです。
たくあんがトッピングされたジューシーは、夏の沖縄でも美味しく食べられそうな、少し酸味があってサッパリとした仕上がり。ひじきやにんじんが入っています。
「なかむらそば」は、美しい海が目の前のベストロケーションで沖縄そばを食べられる貴重なお店です。
タコス&タコライス「チャーリー多幸寿」本店
1956年創業、沖縄タコス発祥の店として知られる老舗「チャーリー幸多寿(タコス)」。アメリカの統治時代に米軍公認の飲食店として開業されました。
歴史と風格を感じる店内には、著名人のサインや写真が所狭しと飾られています。
文字がぎっしりと並んだメニュー表は、まるでひとつのアートのよう。タコスの個数やセット内容を細かく選べるので、少しつまみたい人からお腹いっぱい食べたい人まで、それぞれにピッタリのメニューが揃います。
「チャーリー多幸寿」のタコスは、ビーフ、チキン、ツナの3種類から選択可能。好みの組み合わせでオーダーできるので、一つずつ試してみました。
とうもろこしと全粒粉で作られたシェルは、もっちり感を残しつつも薄くてパリパリとした食感。主張しすぎないので中の具材が引き立ちます。細かくカットされたキャベツは食べやすく、とても上品なタコスです。横に添えられた島とうがらしがアクセントのサルサソースで味変も。
飽きることなく一瞬で完食してしまうローカルフード。ランチタイムの行列は不可避ですが、並ぶ価値ありです。個人的なベスト・タコスは「ビーフ」でしたが、初めての方にはぜひ3種の食べ比べを楽しんでいただきたいです。
タコス&タコライス「キングタコス」長田店
タコスを日本風にアレンジした料理「タコライス」の発祥店として知られる「キングタコス」。通称“キンタコ”は沖縄本島に6店舗展開しています。タコライスは1984年発祥と言われているので、比較的歴史の浅いメニューなのですね。
タコライスは驚きのボリューム。そもそもタコライスは、安価でボリュームがあり満腹感を得られる食事として考案されたメニューだそう。こちらを目の前にすると納得です。
白ごはんの上にはひき肉をスパイスと調合した甘辛いタコミート、その上には、これでもかとトッピングされた大量の濃厚なチーズ。パックを持ち上げた時のずっしりとした重量感は想像以上です。
保存料を使わずに当日に作られるタコミートや、オリジナルの手作りタコソースには、創業当時からのこだわりが詰まっています。
また、シェルが見えないほどにレタスが溢れた豪快なビジュアルのタコスは、柔らかなソフトシェルとザックリ切られたレタスが特徴的。大きく口を開けずには食べられないワイルドでジャンキーな一品です。
ポークたまごおにぎり「ポーたま」牧志市場店
ポークたまごおにぎりが食べられる那覇の人気店「ポーたま」へ、朝食を買いに行きました。朝8時の時点でこの行列。提供スピードがとてもスローなので、40分ほど並びました。
行列とは裏腹に、イートインスペースには余裕があります。
ポークたまごおにぎりとは、いわゆるスパムと卵焼きが挟まった「おにぎらず」です。米、たまご、海苔、ポークランチョンミート(SPAM)は全てのメニューに使用されています。
「エビタル」は、丸々一本のエビフライ、カイワレ大根、タルタルソースのトッピング。クリーミーなタルタルでご飯がマイルドになり、ボリューム満点で食べ応えがあります。エビフライが2本入ったメニュー「ダブルシュリンプ」もあるので、さらにボリュームが欲しい方はこちらもおすすめ。
「明太マヨ」はその名の通り明太子とマヨネーズ。王道の組み合わせは有無を言わさずベストマッチ。これらの食材が合わないわけがありません。朝食にぴったりのメニューでした。
「チキナー」は牧志市場店の限定。からし菜とツナで和風テイストな大人の味に仕上がっており、シャキシャキとした食感が楽しめる逸品です。店舗限定は他にも「魚フライタルタル島らっきょ」と「タコライス」がありました。
国際通り裏にある牧志市場店は行列必至。時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。
リーズナブルで手軽に食べられる沖縄のカジュアルグルメ。それぞれのお店にこだわりがあるので、同ジャンルで食べ比べをしても楽しいですね。