【韓国フォトウェディング】体験レポート。ソウル・カウルスタジオで人生最高の一枚と思い出を

ロマンティックで、ダイナミック。日常の延長線上には決して存在しない、魔法にかけられたような特別な一枚。

韓国フォトウェディングを「カウルスタジオ」で体験

韓国のフォトウェディングが、すごいらしい。そう聞いたのは、もう何年前のことでしょうか。結婚そのものや結婚式に強い憧れは抱いていなかったのに、いつかその機会があるならば私も韓国で写真を撮ってみたいという希望だけは、頭の片隅に漠然とありました。

そしてこのたび、そのチャンスが訪れます。数ある中から選んだのは大手撮影スタジオの「カウル」。これまで味わったことのない貴重な体験をしてきました。

早朝に通訳さんがホテルまでお迎えに来てくれて、タクシーでスタジオまで向かいました。

細い路地を入ったところに、想像していたより雑然とした外観のビル。ウェディング撮影と聞いて思い浮かべるような華やかさはありませんが、この中にカウルスタジオは入っています。

早速ヘアメイクのフロアに通されました。早朝にもかかわらず数人の花嫁さんたちが既にメイクアップ中。

私もドレッサーに案内してもらいました。端から端まで、空白が見えないほどに並ぶ圧巻のコスメ群。ディオールやシャネル、メイクアップフォーエバーなどのグローバルブランドだけでなく、3CE、デイジーク、ペリペラなどの韓国コスメのラインナップの多さには、やはりここが韓国であることを感じさせられます。

希望のメイクを聞かれたのですが、せっかく現地で体験するので「韓国のトレンドを入れてください」とだけ伝えました。

韓国のメイク技術は、噂通りハイレベルですね。重ねて、重ねて、また重ねる。色々と塗ったあとに、綿棒で保湿ジェルをつけて、またその上から色々と重ねていました。スキンケアアイテムをお化粧の間にサンドイッチしたのは初めてです。

そして、極め付けには細かくカットしたつけまつ毛を一本一本ていねいに付けてくれるのです。全体のバランスを見ながら、丁寧に微調整を重ねてくれるので、これだけ塗って付けたはずなのに、絶妙なバランスで全然ケバくない。

コンプレックスだらけの顔ですが、自分史上いちばん納得できる顔に近づけた、記念すべき日。これから始まる撮影に向けて気持ちが華やぎました。

テクニックを盗もうと注目していましたが、あまりに多くのアイテムを塗り重ねるので、これが全く覚えられない。プロのみぞ成せる技なので再現性がありません。ウェディング撮影は、一日だけのシンデレラストーリーなのです。

斜め後ろで夫もヘアメイク中。見慣れた姿が、どんどん韓国風にアレンジされていく。本人も新しい自分を発見したようで、楽しんでいました。

次はドレス選び。フォトウェディングに使われる衣装は、お世辞にも質が良いとは言えないものを使用しているスタジオが多いそうです。しかし、カウルスタジオでは、上質でラグジュアリーなラインナップ(数十万円〜百万円を超えるドレスまで)を揃えているとのこと。

一日かけてお世話をしてくれるスタッフ(イモニム)が、私の体型や肌の色、雰囲気を見ながら、熟練の技でおすすめをピックアップしてくれました。ひと目見ただけで、サイズ感や似合うデザインが分かるのだそうです。

同じフロアに個室のフィッティングルームが用意されているので、気になるドレスを試着してみます。

私もいくつか選んでみたのですが、体型に合わないものはハッキリと理由を添えて教えてくれました。ストレートな表現は、韓国らしい文化のひとつです。

丸一日、ずっと横についてサポートをしてもらう大切な役。日本の繊細で丁寧なおもてなしとはジャンルが違いますが、距離感がまるで母娘のようで、同世代ではきっと味わえないであろう心地良さを感じました。

イモニムは息子さんしかいないので、愛娘のウェディング撮影に連れ添っているつもりで、この仕事を楽しんでいるのだそうです。

カメラマンの指示を通訳さんが伝えてくれるので、韓国語が分からない方でも安心。

ビル内の数階にわたり、さまざまな撮影セットが組まれています。エレベーターで上下移動をしながら、テンポ良く撮影を進めていきました。

この日は金曜日。なんと約30組のカップルが撮影中です。さぞかし慌ただしいムードが漂ってしまうのではないかと思いきや、スタッフ同士がインカムで連携し、驚くほど他のカップルとのバッティングはありません。プライベートな空間でリラックスして撮影を進めることができました。

ポーズは全てカメラマンにおまかせ。

私たちの撮影を担当してくれたカメラマンは、とても繊細な指示を出される方。あと1センチ左に寄って、あと1センチ顎を上げて、と細やかな言葉で誘導しれくれます。素人にとっては有難いです。

そうして委ねるだけで仕上がった写真がこちら。

衣装を替えながら、どんどん撮影を進めていきます。

言われた通りに動くだけで、この仕上がり。徐々にテンポも掴め、肩の力を抜いてラクに撮影を進められました。

視界を遮るものは何もない。夜間撮影のステージへ

遅めのランチブレイクを挟み、あっという間に楽しみにしていた夜間撮影の時間がやってきました。

そろそろというタイミングで、なんと外をまともに歩けないほどの急な大雨が・・・。最悪の場合、野外での撮影は厳しいかもしれない、と言われてしまう事態に。驚くべきことに、撮影を諦めて「合成」を選び、そそくさと帰ってしまうカップルが殆どだというのです。この合理的な考え方は国民性の違いなのでしょうか。

私たちは、この会場のナイトシーンに惚れ込んで申し込みをしていた手前、自ら諦めるという選択肢はありませんでした。「せっかく日本から来てくれたので、ギリギリまで粘りましょうね」と、イモニムが掛けてくれた言葉に願いを託しました。

雨で澄んだ空気。床に溜まった水溜りに反射して輝くライト。

粘り強く待った僅か3組のカップルに、女神は微笑んでくれました。

屋上へと続く階段を上りきった瞬間、目に飛び込んできたのは色鮮やかに輝く夜景。そこまで遠くないところに、ずらりと並ぶ高層ビル群。真正面には、韓国で一番の高さを誇る555メートルのロッテワールドタワー。

記憶は濃く鮮やかに残っているのに、ぼんやりと白い景色を思い出します。足元から放たれる強い光のライトに照らされて、まるで逆光の写真の中にいる気分。

周りに柵がないので、文字通り視界を遮るものは何もない。この景色を二人占め。一瞬の撮影でしたが、開放感に溢れ、高揚した気持ちを忘れられません。「屋上」ではなく「ステージ」と呼びたくなるような場所です。

結婚生活は、こんなにキラキラとした瞬間ばかりではないでしょう。ですが、その煌めいた瞬間を形に残すことができ、遠い未来に「あのとき楽しかったよね」と共感できる、特別な思い出を作れたことに大満足です。

担当のカメラマンさん、イモニム、通訳さん。プロ集団のドリームチームに恵まれ、夢のような一日でした。

私は日本代理店の「アジェリーナ」で申し込みました。ぜひ、特別な一日の参考にしてもらえたら嬉しいです。

※こちらに掲載した写真は、ほんの一部です。私の場合は、撮影枚数1400枚超、納品原本データ約800枚、修正データ20枚でしたが、プランによって異なりますので代理店へ直接ご確認ください。

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