【韓国グルメ】大人のソウル旅。ワインバーで過ごす、とっておきの時間

韓国でますます盛り上がりを見せるワインバー。今、現地で予約の取りづらい特別な2軒を、渡韓歴30回のライターが紹介します。

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온6점5(on6.5/オン6.5)

「온6점5(on6.5/オン6.5)」は、キムチをテーマにした料理を提供しているワインバー。地下鉄「安国駅」から2分ほど歩くと、瓦屋根で一面ガラス張りの趣あるお店が現れます。

早めの時間は人もまばらだが、予約で満席。その後すぐに賑わいを見せた。

韓屋がコンセプトの、程よくカジュアルな雰囲気の漂う店内。シンプルな設えですが、所々に飾られたオブジェや植物がモダンなムードを漂わせています。

ウェルカムドリンク

まもなくウェルカムドリンクとフィンガーフードが運ばれてきました。

昔、朝鮮時代の国王が開催した宴会で参加者に献酒を出していたことから、on6.5でもゲストにこちらを振る舞っているそうです。フルーティーで甘く、飲みやすい赤色のお酒でした。

フィンガーフードは、さつまいもチップスでキムチとムースをサンドしたもの。キムチレストランであるon6.5では、馴染みの調理とは一味も二味も異なる方法でキムチが登場します。

スパークリングワイン:Costaross Valdobbiadene Prosecco Superiore Extra Dry(W88,000)

ボトルワイン注文必須の規定があるので、イタリアの辛口スパークリングワインを選びました。日本で飲むより少し割高なイメージです。

乾杯。途中で何度もお店の方が注ぎにきてくれる。

英語可能なスタッフはもちろん、日本語を堪能に話す方もいらっしゃり、メニューの説明を細やかにしてくれました。外国人であるハンデを一切感じず、現地の人と同じレベルのサービスを自然に受けられることに感動。今回の渡韓で、韓国のグローバル対応を身をもって感じたエピソードのひとつでした。

さて、食事がスタートします。

「Cabbage Leaves」唐辛子ジャンキムチ、桔梗ジャンキムチ、白菜、豚肉、牛肉スープ」(W19,000)

SNSにも多く投稿されているon6.5の象徴的なメニュー。「カットする前に写真をどうぞ」と促してくれました。

中には豚肉やキムチが入っています。赤ワインと牛肉で調理された濃厚なスープですが、全体的にはパラパラとほぐれる軽い口当たり。ワインを飲みながら、少しずつ食べ進めるためのメニューです。

「キムチプレート」バジルキムチ、アスパラガスドンチミ、エシャロットジャンキムチ(W9,000)

こちらはなぜか英語メニューには載っておらず韓国語メニューの中にありました。中身は季節によって異なるようですが、今回はバジル、アスパラガス、エシャロットの3種類でした。

バジルキムチは「とても辛いので注意してください」との警告通り、ほんの僅かにつまむだけで口いっぱいに辛さが伝わります。なんだかビールにも合いそうな味です。アスパラガスドンチミは水キムチなので、箸休めにぴったりな逸品。酸っぱくて爽やかな風味です。エシャロットジャンキムチは辛味が残る大人な味で、例えるならば島らっきょうのようなテイストでした。

「Fried kimchi」白キムチ、海苔、エビ、ニンニク漬け、コチュジャン、ドンチミサワークリーム(W17,000)

一番楽しみにしていたキムチのフライ。目の前でサワークリームを大量にトッピングしてくれるエンターテイメント性あふれるメニューです。

ひと口で頬張りましょう。ふわふわでほんのり甘酸っぱいクリームがサッと溶けます。食感にアクセントを加えながらも、全くしつこくない。海苔巻きの天ぷらの中身は、それぞれが見事に融合しているので突出して主張してくる食材もなく、韓国料理でもなければ洋食でもない、不思議なフュージョン料理でした。ジャンルに当てはめてはいけないのですね。

とにかく、一番推せるメニューなのでぜひ味わっていただきたいです。

「Abalone Kimchi Pilaf」アワビのジャンキムチ、香り米、胡麻油、三つ葉のナムル(W18,000)

ごま油の香り高いライスメニュー。小さくカットされた鮑がごはんと一緒に隠れています。混ぜずに下からすくって食べることで、三つ葉の食感がより引き立ちます。

「Dongchimi (Korean radish kimchi) ricotta cheese」ドンチミリコッタチーズ、旬の果物、白菜(W14,000)

季節の果物は苺でした。味の主張はせず、食感で存在感を見せている白菜。そこにクリーミーなリコッタチーズとフルーツを合わせるなんて未知の発想でしたが、見事なバランスでベストマッチ。こちらも私のイチオシメニューです。デザートとして最後に楽しむのはいかがでしょうか。

キムチが主役のレストラン。しかし、時には他の食材を引き立てながら各料理にキムチの存在が溶け込むことで、韓国の国民食を新しいスタイルで思う存分堪能できるお店です。

*私が訪れた時は海外からの予約の術がなかったのでレストランを運営する会社に直接問い合わせを入れましたが、現在はCatch Tableの英語版アプリから予約可能になったようです。

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