韓国グルメ情報、後編。
先日ソウルで訪れたお店の中から「おすすめしたいグルメスポット」を8つピックアップしました。
ハンジャンエチュオッ/通称:ハンチュ(한잔의 추억/한추)
今回が29回目の渡韓だった私が、間違いなくソウルで一番リピート訪問しているお店が、カロスキルの裏にある「ハンジャンエチュオッ」です。古くなった看板が剥がれ落ち、「ハン」と「チュ」の文字だけ残っていることから「ハンチュ」と呼ばれています。
ハンチュはトッポッキも人気ですが、私が目的にしているのはフライドチキン。チキンは2種類ありますが、甘辛く味付けされたヤンニョムチキンではなく、シンプルなフライドチキンのほうです。生地に青唐辛子が練り込まれており、じんわり後からやってくる辛味にヤミツキ。他のお店では味わえない独特のテイストが癖になります。
青唐辛子の肉詰め「コチュティギム」も頻繁にオーダーするメニューです。辛そうな見た目とは裏腹に、そこまでスパイシーではないのでパクパクと進んでしまう逸品。
これまでに多くの友人や家族を連れて行きましたが、みんながハマる不思議なお店です。今回一緒に渡韓した夫が一番気に入ったお店も、やはり「ハンチュ」とのことでした。
マンソンホプ/ノガリ横丁(만선호프)
「ノガリ横丁」では夕方以降に野外席が設置され、歩行者天国のビアホールに変身します。「マンソンホプ(満船HOF)本店」は、この一帯でひと際目に付く大型店です。
元は地元の労働者に向けて安価でお酒を提供する場でしたが、このノスタルジックな路上ビアガーデンを求めて、数年前から若者に人気が集まりました。
「ノガリ」とは、干したスケトウダラを指します。手で裂きながら、コチュジャンとマヨネーズをつけてチビチビと食べるもので、正直驚くほど美味しいというわけではないのですが、界隈に漂う大衆的な風情がこれまた乙。自らこの雰囲気に呑まれにいってしまいます。
日に日に洗練されていくソウルの街並みの中で、アジアに来たなぁと肌で感じられる貴重な時間でした。
清涼里ハルモニ冷麺(청량리 할머니냉면)
お気に入りで4回ほどリピートしている「チョンニャンニ ハルモニネンミョン」は、絶品冷麺が食べられるお店。
清涼里(チョンニャンニ)駅からディープな市場の中を歩くと辿り着きます。お昼どきはいつも混んでおり満席に近いので、開店後まもなく10:30頃に行くとすんなり入れました。
個人的におすすめの食べ方ですが、赤いタデギは激辛なので、取り皿をもらって最初にほぼ全部取り除きます。地元の方も除けるほど、本当に辛いです。物足りなければ途中で少しずつ追加すれば良いので、まずは何も疑わずに除けましょう・・・。
セルフで注ぐ熱々のスープ(ユクス)も美味しいので、必ず忘れずにトライしてくださいね。ひんやりとした冷麺と交互にいただくと絶品です。
わざわざ電車に乗って、とんぼ返りで食べに行っても価値ある冷麺だと思っています。
コムバウィ(곰바위)
韓牛焼き肉の「コムバウィ」は、いつもテッチャンが食べたくなると訪れるレストランです。
従業員の方が丁寧に焼いてくれます。プチッと噛むと中から肉汁がじゅわっと溢れ、ジューシーと表現したくなる逸品。臭みは全くなく食べやすいです。一つずつが大きいので、じっくり噛み締めながら味わいます。
ミシュラン獲得レストランでそれなりの価格ですが、こちらのテッチャンの虜で4回ほど訪れています。完全個室もあり手厚いサービスを受けられますので、VIP同席のお食事などにも使えるお店です。
ムウォル(무월)
フルーツカクテルマッコリが有名なマッコリ居酒屋の「ムウォル」は、地下鉄シンノニョン駅からも近く、江南の繁華街に位置しているのでアクセス抜群です。
デートや女子会が多かったですが、団体で会社の飲み会中のようなテーブルも見受けられます。
フルーツがベースなので甘ったるい感じもなく、サラリとしていて飲みやすいです。氷の粒が少し残った感じで、スムージーに近い口当たり。ラインナップは、スイカ、プラム、ピンクグレープフルーツ、ブルーベリーなど、全部で8種類ありました。
柔らかくて臭みがない「ポッサム(蒸し豚)」は、ホロホロ系ではなくトロンとした食感で、マッコリとの相性抜群でした。
「ナクサムポックム」はタコとお肉と野菜のスパイシーな炒め物。お酒を飲みながら食べるのにもってこいです。マッコリもいいですが、ソジュやビールも合いそうでした。
韓国では「雨の日はチヂミとマッコリ」と言われています。もしソウルで雨が降ったら、ここでカラフルなチヂミをつまみながら、ちょっとおしゃれなマッコリカクテルを楽しむのも良さそうです。
オンスバン(온수반)
クッパやフォーのような、やさしい韓国料理を提供している「オンスバン」。ソウルに数店舗展開しています。
どちらもほっこりした味わいで、辛いものが苦手な方でも美味しくいただけるメニューです。柔らかい牛肉と、ご飯または麺の入ったスープで身体の芯から温まります。
スパイシーな刺激物が続いて胃腸を休ませたい時や、二日酔い、胃もたれの時にも使えるお店でしょう。
テトンリョンサムギョプサル(대통령삼겹살)
サムギョプサル焼肉店「テトンリョン」は、地下鉄シンノニョン駅からアクセス抜群。日本人の観光客も多いですが、現地の方もたくさん訪れるお店です。
セットメニューがあるのでオーダーも簡単です。「クイサムギョプサル」と「熟成サムギョプサル」2種の食べ比べができて、チャドルバギも含まれたセットにしました。
おすすめは「熟成サムギョプサル」。スモーキーで燻製のような香りが漂い、味に深みがありとても美味しかったです。竹の中で3日間サムギョプサルを寝かし、熟成させているそうです。癖のないものがお好みの方は「クイサムギョプサル」が良いでしょう。
ソンタンプデチゲ(송탄부대찌개)
江南地区で24時間営業している「ソンタンプデチゲ」。今回が2度目の訪問でした。
プデチゲのお店では珍しく一人前からオーダー可能なので、単独行動の方にもおすすめです。隣テーブルの方も一人で食事をされていました。
化学調味料を使わずに店内で煮込んだ牛骨スープがベースですが、そこにジャンキーなスパムやハム、インスタント麺などの具がどっさり入っています。とろとろに溶けたチーズに麺を絡めていただくと、病みつきになります。
※こちらに記載のメニューと価格は2022年9月時点のものです。